恐怖体験

この話をする前に、ANEKO自身のことを書いておこう。
ANEKOは、はっきり言って年上趣味(好み)!!
男は30歳以上から!と言い切ってもいいくらい。
八方美人で、特に女性に優しい間違ったフェミニストだが、
「ぶつけりゃ石の方が割れる」と言われるオカタイ頭(感性)の持ち主。
そんなANEKOの趣味は読書と夜な夜なのチャットだが、
そのチャットで、同人描きさんにイラストを貰うのも趣味に入りつつある。
まあ、コレクション趣味というやつだ。

さて、それはいつものごとく、チャットをしていた時。
ANEKOは入って来たお客さんに、愛想良く挨拶をした。
常連さん達がその人に(同人の)ジャンルを訊くと、「ショタ」とのこと。
「ショタv」
八方美人なANEKOは、よくあることだが、ハートマーク(v)を付けて、それを繰り返した。
更に、その人が絵描きさんと聞いて、コレクター魂に火がついたANEKOは、
必殺・おねだり攻撃。

メールで送ってもらった絵は、確かにショタらしい、可愛い男の子だった。
そして・・・
「送りました」とのPM(プライベート・メッセージ)に
「おぉv可愛いですねv」と返信したのが恐怖の始まりであった。

「お姉ちゃん、大好きv」
「!?」
驚いたが、この時はまだ余裕があった。
「あら、嬉しいv」とか何とか、返したか。
「僕、可愛い?」
「えぇ。姉のショタ好きの友人なら狂喜しそうなくらい、可愛いですよ」
ここで、一応予防線を張ったつもりだった。
「友人はショタ好きだけど、ANEKOは違いますよー」と。
その人に返したつもりだった。
が、相手はあっさりとそれを無視した。
「お姉ちゃぁん、僕、体が熱いの・・・」
「触ってもいいよ・・・」
ここに至って、ANEKOは完全に引いた。
「怖!」
頭のかったいANEKOには、なり茶(なりきりチャット)とかいうものは、それ自体無理だ。
しかも、この場合・・・。
「いや、どきどきするけども、でも、姉は」
この場合のどきどきは恐怖のどきどきであるのだけれども。
「どきどきする?v」
喜ばれてしまった。(T-T)
「僕もどきどきするよ。ほら、触ってみて・・・」
「いや、でも、ほら、姉、犯罪者にはなりたくないし」
「大丈夫だよ。夜だし・・・」

完全にびびったANEKOは、
「ごめんなさい!!姉にはムリですぅ〜っっっ!!(逃)」と言って、逃げた。
大部屋の方も何とか理由をつけて退室した。
オンライン状態を隠す、という設定にして、これでもう大丈夫、と思ったその時!

ピロリン♪

メッセージの着信音。何故に!?
恐怖に慄きながらメッセージを見ると、そこには!
「大丈夫だよ・・・ほら・・・」

ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ

そ、そうだった、彼女は友達ではなかった(お友達登録をしていない)のだ!
だから、オフラインになったなんて、表示には出ないんだ!
しかも、大部屋の方も見てないらしい・・・。
半無きになった姉は「(逃)」とだけ打って、今度こそ本当に切断したのだった。

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